Izakaya散策163軒目富山県富山市「居酒屋舞子」

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Izakaya散策163軒目富山県富山市

「居酒屋舞子」

「今、富山で予約が取りづらい居酒屋がある」 そんな噂を聞いて、これは行ってみたいと思い(私用もあったので）予約を入れてみました。店の名は「居酒屋舞子」さん。確かに電話が繋がりづらいのでブログを確認すると「おかげさまで昨年末より、身分不相応な程に当店は慌ただしく毎日を過ごしておりますが引き続きお電話が繋がりにくい状況は変わっておりません。お客様には何度もお電話をかけていただく事もあったり、連絡が取りにくい状況が続いたりと本当に申し訳無いと思っております。」とあります。

なんと、まあ謙虚な事でと感じながら読んでいくと「お電話の時間帯なのですが今現在、沢山の御予約をお受けしておりますので、御予約のお時間が差し迫った夕方の時間帯はご予約の方のお料理の準備を優先するために余裕の無いときはお電話に出られません。オープン後も沢山のお客様が目の前にいらっしゃる時、どうしてもお料理を急がないといけませんのでお電話を優先することができません。」なるほど、そう言う事ですか。「実際にいつ頃お電話が繋がるかといえば、今現在は22時以降か早めの夕方なら比較的取れています。」それではと22時以降にかけてみたら女将さんだろう人が丁寧に応対。何とか希望の日に予約を入れる事ができました。

ブログのコメントの結びには「以前にも書きましたが、今のこの忙しさは決して当店の人気とかではなく、あくまでも《孤独のグルメ》さまの舞台に偶然なったお陰だとアタシもスタッフも肝に銘じて自分達の立場を理解してお仕事しております。それがたとえ、お店を知るキッカケだったとしても、そこから２度目３度目と来ていただけるような店になれるように、目の前のお客様に一生懸命できることで尽くしたいと思っております。」とありました。これはもう行くのが楽しみになりました。そして当日‥

訪ねると店の前にはポットと湯呑が置いてありました。そこには「御来店ありがとうございます。温かいお茶です。御自由にどうぞ。」とあります。居酒屋の店頭でこの様なサービスを見るの初めてです。女性店主ならではの配慮ですね。店に入ると元気な女将さんの「いらっしゃい」の声。TVに出た事もありカウンターは一杯の様です。従って僕らは2階の座敷のようです。階段を昇っていくと壁には‥

僕も良く知ってる「富山で休もう」のポスターがでっかく貼ってあります。ポスターとおり、この時季は「白エビ」が旬。楽しみです !

予約席のテーブルマットにはお店の絵と富山弁の挨拶が添えられて中々、粋ですね。

「ビールは前にある冷蔵庫から取って下さいね」と言われましたが‥

気になるビールがあったのでこちらをお願いしました。「越中舞子」。中身は「越中風雅」という富山の地ビールだそうですが造り手の粋な計らいで「居酒屋舞子」のラベルで出荷してくれるそうです。味は正直、ゴメンナサイ、僕にはイマイチかと‥。気を取り直して料理の方を見ていきましょう。

料理は全て肉を除いた肴（富山と言えば魚介ですからね）でお任せしておきました。お通しは上記の4品。右上から時計廻りで「こごみ・小梅・ホタルイカの沖漬・あん肝」。富山の幸が最初から登場でワクワクしてきます。

それでは順番に登場した肴を見ていきます。まずは「滑川産紅ズワイガニの蟹面」。これ有名ですね。内子と外子をカニの身と合わせ甲羅に詰め、すり身で蓋をするという手間のかかる逸品。それはもう甘くて食感もプチプチするしで最高です。ダシも当然、美味しい !

「刺し盛」。どうですか ! この豪華さ。富山湾でさっきまで遊んでいた魚がここに居ます。そして真ん中に鎮座する白いのが「白エビ」です。甘いです。旨いです。この世の物とは思えません。この魚達に失礼のないよう地酒で対応していきましょう。迎えるは‥

「勝駒」の純米酒。おそらく富山で一番、手に入りづらいお酒です。これを冷と燗、両方で。美味しいです !

この時季の旬はやはりコレですね～。「ホタルイカの釜揚げ」。「ワカメ・ほうれん草」が良い脇役として花を添えてくれます。スープも旨いし何よりホタルイカ、プリプリです !

富山で「牡蠣」？あまりイメージが湧きませんでした。牡蠣と昆布の出汁が良い !「牡蠣の酒蒸し」。初めてです。そして昆布がそのままなのが富山らしい !

焼物は「スズキ」です。今まで食べた記憶のない「スズキの塩焼き」。淡白な魚がとても香ばしく深い味わいに‥。ここは山の酒で合わせようと選んだのは‥

「三笑楽山廃純米」。富山の酒で一番、好きな銘柄です。世界遺産「五箇山」の酒蔵が造る酒は僕にとっては最高の食中酒。ちなみに富山県外で見た事が今まで一度もないってのも気に入ってます。

もちろん、この酒は「舞子」名物の「おでん」にも合いますね。真ん中にある「すすたけ(ねまがりたけ)」の美味しい事と言ったら、たまりません。「大根」の大きさにもビックリ。富山ではお馴染みの「とろろ昆布」をお願いして「大根」にのせていただきます。

最後は「岩瀬の白エビとたらの芽の天ぷら」。海と山の共演に感激です。〆は先程の「ホタルイカの釜揚げ」のスープにご飯を入れて「おじや」にして頂きました。さて今夜の越中飯、ホント最高でした。富山の地のものを頂くには最善の居酒屋とお見受けしました。ごちそうさまでした !「又、来たい !」