Izakaya散策182軒目新潟県村上市「居酒屋波具」

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Izakaya散策182軒目新潟県村上市

Izakaya散策店舗一覧

「居酒屋波具」

今回は鮭の吊るされたこの光景で有名な「村上市」を初訪問です。

まずは、その地の神様にご挨拶です。

「藤基神社」。祭神は村上藩主「内藤信成」公及び歴代城主。見事な社殿は日光東照宮と同じ権現造り。次に向かったのは‥

「村上城」。こちらは歴代村上藩主の居城でもある「平山城」。

築城自体は16世紀前半と考えられています。ただ度々の城主の交代で城の改修が行われましたが建造物はなく‥

江戸時代に築かれた石垣だけは見事に残っています。そして‥

「天守跡」から望む村上の街と日本海の眺めは素晴らしいものがあります。更に‥

内陸側の山形県方向に目を向けると飯豊連峰と朝日連峰を望む事が出来ます。この海と山の眺望を望むだけでも登る価値のある「平山城」。そこから「村上市」で有名な「瀬波温泉」の宿に入り夕食は外で取ります。向かった店は‥

「居酒屋波具」さん。

「美味しいものと地酒のお店」とあります。これは楽しみです。

明るい店内のカウンターにはすでに常連さんや観光客らしき人達が着席。もちろん僕も観光客ですけどね。目の前のマスターが忙しくてを手を動かしています。他に座敷席もあるようです。さてカウンターに着座して‥

「生ビール」と‥

お通しで乾杯です。お通しは「かきのもとの味噌漬け(菊味噌)とキムチを添えた豆腐」。「かきのもと」は新潟で言う食用菊。「菊味噌」はお隣、山形の郷土料理。ちなみに食用菊の事を山形では「もってのほか」と言いますね。どっちにしても最初から日本酒が欲しくなるお通しです。

だけどビールに合わせてお願いしたコチラが来るまではお酒にはしません。「エビカツ」。プリプリした食感とエビの甘味。マスター、なかなか良い目と腕を持ってらっしゃる。美味しいです。これをビールで平らげ後はお酒をという事で‥

村上の地酒「〆張鶴」に‥

「野菜の揚げびたし」を付けて。「〆張鶴」は安定の旨さ。野菜を活かす揚げ具合をこの酒が引立てます。

その「〆張鶴」にもう一役買ってもらいましょう。そう「鮭の酒びたし」。やはり村上に来たからには外せませんね。少し、かじっただけで直ぐに美味い ! ただちに「〆張鶴」で底上げしてもらう事に。旨い !

そこからお願いした「盛合わせ」は「熟成真ダイ・サーモン・ツブ貝のヒモ・カレイのエンガワ」。の4品。

これには同じ村上の地酒「大洋盛特別純米」を燗で合わせます。これも安定の旨さ。さすが新潟ですね～。

「地もぐり豆の酒びたし」。酒びたし第二弾 ! それよりも「地もぐり豆」って何？見た感じ大豆かと思いましたが落花生の事だそうです。この豆々感は熊本の「あめや」さんの「座禅豆」を思い出します。あちらは大豆ですがこちらは落花生。共に昔から伝わる郷土食。しかし落花生を酒に浸すとは、さすがです。美味しい。

もう一杯「大洋盛」を。「紫雲」です。地元では晩酌として良く飲まれているそうです。

これには村上の郷土料理「氷頭」を。読み方は「ひず」。鮭の頭の軟骨を甘酢で和え、はらこを加えたものだそうです。珍味です。

最後は僕の好きな「景虎」で〆ます。「純米吟醸虎七郎」。これは飲んだ事のない「景虎」ブランド。販売店限定の超軟水で仕込んだ酒。「虎七郎」の名は「景虎」酒蔵「諸橋酒造」先々代当主の名だそうです。さすが「景虎」。超軟水のおかげで口当たり柔らかで料理の邪魔をしない。これは買って帰りたい酒です。