Izakaya散策191軒目長崎県長崎市「居食屋ふうき亭」

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Izakaya散策191軒目長崎県長崎市

「居食屋ふうき亭」

いきなりですけど、これご存じですか？ハイ、これ「バラモン凧」といいます。「長崎県五島列島」に伝わる言葉で「ばらもん」と言うのがあります。意味は「元気者・荒くれ者」。それを凧に現したのが写真の「バラモン凧」。鬼に立ち向かう武者の兜姿が描かれています。男子の誕生にはコレを贈る風習があるそうです。その「バラモン凧」を「長崎」は「五島」で良く見かけました。そうなんです。実は先日「五島列島」に行ってきました。

当日は快晴。風も穏やかで絶好の船旅日和。まずは長崎港からジェットフォイルに乗船。

長崎の海をグングンと加速して‥

1時間25分で下五島福江島の福江港に到着です。迎えてくれたのは福江島のシンボル「鬼岳」。今回は滞在4時間の駆け足で周る旅なのでこの「鬼岳」は眺めるだけです。それにしても美しい稜線。見惚れます。

港から真っ直ぐ歩いて「鬼岳」を横に見ながら正面に見えてきたのは‥

「五島観光歴史資料館」。今回の旅の目的は「福江城」。その二の丸跡に天守閣を模して造られた観光施設だそうです。正面から見るこの風景は文化財か役所かと見紛うほどです。このまま真っ直ぐ歩き右折すると‥

「二の丸」に通じる「表門」があり、そこから「二の丸跡」に入ると「資料館」に入れます。「資料館」で「福江城」や「五島」の文化をおおよそ学んだ後は城の周りを散策です。

石垣の隙間や‥

並んで伸びてる木々は真に南国その物。随分と遠くに来たんだなと実感します。

「武家屋敷通り」。1634年に築かれた通りだそうです。そうこうしているうちに帰りの船の時間がやって来ました。もう少し滞在したかったのですが宿泊先が長崎市内なので戻らなければなりません。宿に戻り一息ついてから向かったのは‥

長崎港のほど近く。周りはどちらかと言うとオフィスが立ち並ぶ場所にある‥

「居食屋ふうき亭」さん。

一見、本棚のような掲示板が目を引くお店です。

ご夫婦で営むお店はカジュアルな雰囲気で一見でも無理なく敷居を跨げる感じ。入ると常連さんとおぼしき方と1組のカップル。僕はカウンターに座り早速「生」を頂きます。

ここのところ野菜が不足がちなので「玉ねぎスライス」を肴に。

そして想像以上に美味しかったのが「とうもろこし唐揚げ」。「とうもろこし」を素揚げしただけのシンプルな物ゆえ素材と味付けの良しあしで全てが決まると思いますがこれは、どちらも絶妙。いくつでも食べられてしまうほどお薦めです。この上手さに「生」もアッと言う間になくなってしまったのでお酒のお代わりを。やはり長崎であれば麦焼酎。メニューを見ると‥

「五島麦」の文字が。今日「五島」に行ってきた僕からしたら選ばないわけには、いきません。と言う事で‥

「五島麦」を‥

「お湯割り」で頂きます。まろやか～。美味しいです。

これも逸品でしたね。「ごぼうの唐揚げ」。こうなると火入れの肴が美味いとお見受けしたがお次の肴を頂いて生鮮もイケると確信。それがこの‥

「ひらすのなめろう」。九州の長崎でまさかの「なめろう」に会うとは、驚きです。大将に聞くと何でも東京・横浜で修業。そこで「なめろう」に出会ったとの事。僕ら関東人(千葉の人ほどじゃないですけど‥)は「なめろう」にはうるさい所ありますけど、ここのは正直に美味しいです。ちなみに「ひらす」とは「ひらまさ」の事です。

「なめろう」が美味しいとなれば日本酒ですね。これも又、全国の銘酒を置いていますがここは地酒で。チョイスしたのは‥

「飛鸞彩道 (純米生酛)」。長崎は平戸のお酒。初めて聞く名です。長崎の日本酒と言えば「よこやま」を思い出します。とても好きな酒です。さて、こちらは‥。オォ! 甘くて酸味もある。だけどキレが良いんだけど口の中で転がしていたい。なあ～んて利き酒師風な事を述べますが、真にそんな酒です。美味しいです。「なめろう」とのバランス最高です。先程の「五島麦」とこの「飛鸞」をそれぞれ2杯ずつ頂きました。料理といい酒といい長崎は旨いな～。久し振りの長崎で良い店に出会えました。その「ふうき亭」を切り盛りするのが‥