戦国武将を訪ねて…「後北条氏」その6 《早川石丁場群》
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戦国武将を訪ねて…「後北条氏」
その6《早川石丁場群》
「後北条氏」を訪ねて… 最後は石垣を造る為の石を切り出した場所「早川石丁場」へ。そこは「小田原」にある。しかし「北条 小田原城」は土の城であり石垣はない。したがって「後北条氏」には無縁だった場所かもしれないが目と鼻の先にあったこの石を使う事を考えていれば‥。例えば「氏照」公が進言していれば‥。そんな思いもあり訪ねてみた。
場所は広域農道小田原湯河原線ガード下にある。
ここの石の目的は「江戸城」の石垣。その石が今も無造作に転がっている。
石の凹凸模様は「矢穴」と呼ばれる刻印。元々ひとつであった石に「矢穴」を一列に彫りそこに矢を入れて、ふたつに割るという方法が取られていた。ここに残る石は築城に際して運ばれなかった、つまり「江戸城」の石垣になり損ねた石と言う事になる。
「矢穴」は刻印されているが割られなかった石。
「早川石丁場」から「石垣山一夜城」前に近年、移設されたて来たふたつに割られた石。特に「石垣山一夜城」の石垣として使われていたわけではないので勘違いしそうだ。
ふたつに割られた石にはそれぞれ文字が刻印されている。石を切り出した石工集が刻んだと言われている。さてここまで「後北条氏」を色々、訪ね歩いた。「後北条氏」の城造りは土。土を使った防備の策術としては驚かされる。又、感動すらする。しかし「豊臣軍」の前では旧策だったのだろう。そばにあるこの石を利用していれば‥。又、違った結果だったかもしれない。
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